11月26日(土)に若者を対象とした現場視察ツアーを開催致しました。今回は福島県内外から8名の方にお越しいただきました。
今回は事務所周辺の作業現場に実際に足を運び、現場の作業や使用している機械について説明を行いながら、作業の様子を見学していただきました。
現場視察が始まる前の参加者のみなさんの林業に対するイメージは「チェーンソーやのこぎりを使って木を切り倒し、重機を使って切った木を運ぶ」というものでした。
しかし、実際の現場では重機を使用しての作業が中心となります。木を切り進めていくため、搬出する際に必要な道づくりを行う機械(ハーベスタ)、木を均等な長さに切りそろえる機械(プロッセサー)、主要な機能の他に刃が内蔵されていて、伐倒、集積作業も行える機械(フェラーバンチャ)、など様々種類の重機を駆使して、一連の作業を行っています。
「機械の中には経験を積んだ人しか動かせないものもある、誰でも動かせるわけではない」と専務から話があったように、重機を使って作業を行うためには、のこぎりやチェーンソーを使った人力での作業など、一連の作業を行えるようになり、経験を積み、資格を所持した人でなければ動かすことができないものも存在します。参加者のみなさんがイメージしていた林業の世界と比べ、機械化が進み、より効率の取れた作業を行っているのが、現在の林業の姿です。
弊社では約20台の重機を所持しており、昨年度も新たな重機を取り入れるなど、先を見据えて活動に取り組んでいます。
現場視察終了後は、専務から現在の取り組みについてお話をさせていただきました。特に参加者のみなさんが興味を持って聞き入っていた内容が「緑の雇用」についてです。「緑の雇用」とは、林業での若手の雇用確保を目的として国が行っている取り組みで、3年間の給与の補助や資格取得の為の補助を行い、事業所で現場経験を積み、人材を育成していくというものです。平子商店さんはその制度を活用し、数年前から若手を積極的に雇用しています。ベテランのスタッフさんが多いと思っていた参加者の方は、「年齢の近いスタッフさんもいるということを知り、更に林業についての興味が増した」と話していました。他にも震災直後から現在の活動に至るまでの経緯や伐採した木の行き先など、なかなか聞くことのできない話に参加者の皆さんもとても熱心に耳を傾けて下さいました。林業に対するイメージが、こうして実際に作業現場に足を運び、自分の目で見ることが出来たことで少し身近なものになったのではないかと思います。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
興味のある方は是非、次回ご参加ください。お待ちしています。
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